ロシアとウクライナの戦争における前線に投入される北朝鮮兵士は、同国の最高精鋭部隊ではない可能性があるとみられている。情報機関の当局者らや映像によれば、送り込まれたのは10代から20代前半の若者で、兵役の初期段階にいる可能性が高い。また軍事アナリストらによれば、兵士は比較的背が低くやせ型で、貧困にあえぐ北朝鮮全土に広がる栄養失調の状況を反映している。北朝鮮の特殊部隊の訓練は、韓国の山岳地帯にある施設破壊や暗殺に重点を置いており、ウクライナとロシアの国境沿いの平原で展開されている塹壕(ざんごう)戦とは大きく異なる。これら若い兵士らは北朝鮮を出たことがない可能性も高く、北朝鮮軍は老朽化した旧式の兵器を運用しているとされる。