台湾は、中国による侵略や封鎖を受けた場合を想定し、政府や軍、市民がインターネット接続を確実に維持できる方法を模索している。だが、世界最強の衛星インターネットサービスを運営するイーロン・マスク氏の宇宙開発企業スペースXは、台湾に進出していない。スペースXが展開するスターリンクは約6500基の低軌道衛星を展開し、ウクライナやバヌアツなど各地に高速インターネットを提供してきた。また、他の選択肢は高額かつ困難であることが明らかになってきたため、台湾にとっても最も信頼性の高いサービスになるとみられてきた。だが、現時点でスターリンクの衛星は台湾の選択肢には含まれていない。スペースXは最近、台湾で展開していない理由についてXで、単純にライセンスがないためだと表明した。また衛星インターネットを提供する企業の所有権の過半数は域内で維持されなければならないとの規則に従うこともできないと述べている。
マスク氏のスターリンク、台湾が避ける理由
安全なネット確保を目指す台湾、現在はスペースXのネットワークを選択肢から除外
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