テキパキ仕事をする人の特徴

 対して、テキパキ仕事をする人は、常に次回のことを想定しながら働いています。先ほどのように資料作成の仕事なのであれば、「どこを抑えればいい資料になるのか」「どの進め方がいい営業になりやすいのか」など、ある程度の型にすることを意識しているのです。

 これは、私のいるお笑いの世界でも同じです。売れている芸人は仕事の要点を抑えるのが非常にうまいのです。

 売れっ子芸人にもなると1日で10回舞台に立ったりするわけですが、お客さんの種類は場所や時間によってバラバラです。ですが、お笑いを見にきている以上、ある程度笑いのツボは共通しています。人気になっていく芸人はそのツボがどこなのか毎回しっかりと探りながら、少しずつ着実に笑いをとっていくのです。

 そのため、「今回はまったくウケなかった」ということはなく、必ず合格点を取れるようにしているのです。毎回行き当たりばったりで芸を披露している芸人とは雲泥の差でしょう。

 ちょっとした意識の差ですが、先を意識できるかどうかは仕事に大きな影響を与えます。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。