世界が拡大する二つの戦争に巻き込まれる中、ドナルド・トランプ氏が次期米大統領としてホワイトハウスに戻ろうとしている。ライバル国は新たな世界的な権威主義勢力として結束しつつあり、米国と緊密な関係にある一部の同盟国はトランプ氏返り咲きの影響を懸念している。ロシアは3年近くに及ぶウクライナ侵攻に北朝鮮を引き込み、徐々にではあるが着実に前進している。イスラエルとイスラム組織ハマスによるパレスチナ自治区ガザでの1年にわたる戦闘は、イスラエルのレバノン侵攻とイランとの初の直接的なミサイル攻撃の応酬にまで広がった。中国はロシア、北朝鮮、イランの協力関係に極めて重要となる経済的・政治的支援を提供しながら、台湾を巡る戦争が勃発する可能性に備えて自国の軍事力を強化している。
トランプ氏再来に揺れる世界、不安におびえる同盟国
「権威主義の枢軸」が米主導の世界秩序を脅かす中、同盟国は試練に直面
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