米連邦準備制度理事会(FRB)は2会合連続の利下げによって、経済のソフトランディング(軟着陸)に成功する確率を高めようとしている。その成否が、ドナルド・トランプ次期大統領がどのような経済を引き継ぐかを左右しそうだ。FRBの運が良ければ、過去の利上げを巻き戻すことで経済は着実に成長を続け、失業率は歴史的な低水準で安定し、インフレ率はFRBが目標とする2%に向けて徐々に落ち着いていくだろう。過去の利上げの重圧で景気が腰折れすれば、トランプ氏は2001年のジョージ・W・ブッシュ大統領のように不況が深まる中で就任する可能性がある。一方、インフレが再燃すればFRBは利下げを停止せざるを得なくなり、トランプ氏の任期中に経済がハードランディング(強行着陸)に直面する確率が高まるだろう。
FRBは軟着陸モード、トランプ氏が引き継ぐ経済どうなる
FRBは2会合連続の利下げによってソフトランディングの確率を高めようとしている
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