米半導体大手エヌビディアが20日発表した8-10月期(第3四半期)決算は売上高が大幅に増加し、利益もほぼ倍増した。同社の時価総額を世界最大に押し上げた人工知能(AI)ブームの力強さが続いていることを示した。売上高は前年同期比94%増の351億ドル、利益は193億ドルに達した。いずれもファクトセットがまとめたアナリスト予想を上回った。足元の11-1月期の売上高は約375億ドルを見込むとし、アナリスト予想を上回った。来年に大量投入される予定の次世代AI向けチップに対し、マイクロソフト、グーグル、メタ、イーロン・マスク氏率いるxAIなどの顧客の需要が旺盛なことを示唆している。決算発表後、米株式市場の時間外取引でエヌビディア株は通常取引終値比約0.4%安で取引されている。過去数四半期にわたる極めて大幅な増収増益を受けて、決算結果が一部の投資家の期待に届かなかったことが背景にある。