あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか?
いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。
世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。
人間が生きづらいのは、自由があるから
人間は自然界のなかでもっとも自由な存在です。そう言われてもピンと来ないかもしれませんね。
でも、自然界を見渡してみてください。
海や川の水は蒸発して雲になり、雨となって降り注ぎ、また海や川に戻ります。それらは自然の法則で決まっています。
自然のなかで生きている動物は、決まった餌しか食べないし、決まった場所でしか生息できません。熱帯にいる動物は寒さには耐えられないし、寒冷地にいる動物は暑さに耐えられません。
もっというと、自然界にあるものはすべてほかのもののために生きています。木になっているりんごを鳥が食べて、その鳥を小動物が食べる。小動物はもっと大きな動物に食べられる。では人間はどうでしょう?
好きなものを自由に食べて、行きたいところに行けて、
会いたい人に会って、やりたいことができます。
なぜ人間だけが自由なのかというと、人間以外の動物や自然を守ることで「お互いさま環境」を維持する役割を担っているからです。
自由はときに厄介なもの
自由と聞くと、とても嬉しいですよね? でも、自由はときに厄介なものでもあります。選択肢が無限にあって、そこから何を選ぶか、どんな結果を招くかは、よくも悪くもすべて自分にかかっているからです。
何を食べるのも自由なので、ポテトチップスを食べ続けてもいいし、アイスクリームを好きなだけ食べても、お酒をいくら飲んでもいい。でも、そんな生活をしていたら糖尿病になったり、コレステロールが気になったりしますよね。
結婚でも、たくさんの人のなかからひとりを選んだのに、「相手を間違った気がする。離婚したい」となることがあります。
憧れの仕事に就いたのに、「思っていたのと違った。職場環境が悪すぎる」ということもあるでしょう。
自分で選んだのに、悩んだり、後悔したりするのです。
自由だからこそ、選択は難しいのです。そして自由だからこそ、自ら悪いほうへ悪いほうへと考えて、苦しくなってしまうのです。動物のように「決められたこと」しかできないのであれば、「うまくいかない」ことを「自分のせい」と考える必要がありません。人間は自由だからこそ苦しむのです。実際、生き物のなかでうつ病になるのは人間だけだそうですよ。
自分はダメだと思うくせは変えられる
でも話は逆なんです。私たちがよい選択をするには、「自分はダメだ」とか「自分にはできない、こんな自分は嫌」と思わないことです。
「自分は素晴らしい存在で、いろんなことができる」と知ってください。
「自分は素晴らしい」と思考をプログラムし直せば、よい選択ができるようになります。なぜなら、「素晴らしい自分」がした選択を「素晴らしいもの」にする力が自分にはあると思えるからです。自分はダメだと思ってしまう悪いくせは、これまでの人生でいろんなことが積み重なった結果でしかないのですから。
※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
瞑想家・ヨガ指導者
1976年生まれ。ネパール出身。代々続く伝統的なヨガ道場に生まれ、9歳からヨガを本格的に始め、15歳で王族や上流階級の人々への指導を開始。ヨガとアーユルヴェーダを学び、22歳のときハタヨガの博士号を取得。世界20カ国でヨガ・瞑想を指導したあと2003年に来日し、ヨガの振興に尽力。2008年にニーマルヨガ白金台スタジオをオープン。2019年にメディテーションテックベンチャーのスワル株式会社を設立し、自身が開発した「ニーマルメソッド(R)」による瞑想講座や、ラージャヨガとハタヨガをベースにした「ニーマルヨガ」などの講座を開催。2024年10月東京・銀座にオープンしたアーユルヴェーダの叡智を基にし、心と身体の真の健康と究極のアンチエイジングのためのオーダーメイド施術プログラムを施す「THE HUNDRED WELLNESS SALON」の監修も行う。多くの著名人や経営者をはじめ、人生における本質の学びや健康を求める人から支持を得る、いま日本で最も人気のある瞑想家・ヨガ指導者のひとり。
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