あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか?
10年後、自分らしくイキイキと暮らす姿が想像できますか?
明確なビジョンをもって将来の姿を描くには、いまの自分が大切。いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。
世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。
本当の自分は、頭で考えても見つかりません
人間関係で悩んだとき、仕事で行き詰まったとき、家族の世話に忙殺されて疲れ果てたとき、誰かが「あなたは、あなたのままでいい」と言ってくれたらとてもラクになると思いませんか?
「そうか、自分の思うとおりにすればいいのか」と肩の荷がおりて、気がラクになるはずです。
しかし、そうした解放感は長く続かないと思います。「自分の思いどおりにすればいいなら簡単だ、ラクだ」と思ったものの、改めて考えてみると「自分がどうしたいのか」がよくわからなくて、困ってしまうのではないでしょうか。
「自分はどうしたいのだろう?」
「自分のままってどういうこと?」
「自分ってどんな人?」
「自分はどんなことを望んでいるの?」
自分のことについては、ほとんど何も知らない
私たちは子どものころ、「これは何?」「あれは何?」「これはどういうこと?」と質問して、親からその答えを教えてもらいました。学校に行けば新しい知識がたくさん身につきます。現代では何か調べたいことがあれば、スマートフォンやパソコンでいくらでも検索できます。
そうして自分以外のことについてはだいぶ物知りになります。ところが、「自分のことについては、ほとんど何も知らない」という人が多いと思うのです。
「自分はどういう人間なのか?」
「本当の自分とは何か?」
あなたはわかっていますか?
自分の内側のことは誰も教えてくれない
「これは犬っていう動物だよ」とか、「昼と夜があるのは天体がこうなっているからだよ」「学校には校則があるよ」「1+1=2だよ」「国には法律があるんだよ」という知識は、自分の外側についての情報です。自分の外側にあることは誰かに教えてもらうことができます。
ところが、自分の内側のことは誰も教えてくれません。
親に「本当の私ってどんな人?」と聞いたら親が答えてくれますか? 親友に「私が本当にしたいことは何?」と聞いても、友だちにはわかりません。
逆に、あなたは自分の親のこと、子どものことをすべてわかっていますか? 親友の本心や気持ちを100%理解できますか?
自分以外の人のことをすべて理解することはできませんよね。
自分のことがわかれば、前に進むことができる
あなたのことは、あなたにしかわからないのです。
そのうえ人に合わせて生きたり、世の中の流れに身を任せて仕事をしたり、家族の要求に応じて世話をし続けていると、ますます本当の自分を見失っていきます。本来は、まず本当の自分について知るべきです。
「自分が何をしたいのか?」
「どう生きたいのか?」
「何をするとしあわせを感じるのか?」
自分のことがよくわかってようやく、自分の思うとおりに生きることができるようになります。
すると人間関係で絶対はずせないことが見つかったり、いまよりも自分に合う仕事があることに気づいたり、家族の世話をひとりでやるのは無理と判断してよりよい方法を探し、前に進むことができます。
自分で自分に問いかけてください
人や世間に振り回されて疲れている人は、
まず本当の自分を見つけることが大切です。
では、本当の自分を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
くり返しになりますが、他人にはあなたのことはわかりません。
ですから、自分で自分に問いかけてください。
「私はどういう人?」
「本当の自分って何?」
「本当は何をしたいの?」
「どんなことをするとしあわせなんだろう?」
と、ただ自分にたずねてください。一度だけでなく、何度でも自分に問いかけてください。そしてその答えが見つかるまでじっと待つのです。
数時間で答えが見つかることもあれば、何日もかかることもあるかもしれません。あるいは数ヵ月かかるかもしれません。もっと時間が必要かもしれません。しかし、必ず見つかります。
ただし、答えを早く見つけようとして頭で考えてはいけません。あなたがいくら考えても、あなたがすでに知っていることしか見えてこないからです。
自分がどんな人間なのかがわからないから問いかけているのに、自分が知っていることのなかから答えを探そうとしても見つかるはずがありません。
じっと待つことで必要なものに出合える
ではどうすればいいのでしょうか?
答えは、自分に問いかけてじっと待つことです。
そうすると不思議と、いままで見えていなかったものが見えたり、思いつきもしなかったアイディアが浮かんだり、新しい気持ちが生まれたりします。自分に必要なものに出合えるのです。
例えば、いつも素通りしていた看板のある文字が突然目に飛び込んできて、自分が本当にしたい仕事のヒントが見つかるといったことです。
人と話しているときに、以前なら聞き流していたひとつの言葉がとても重要だと感じて、頭から離れなくなるというケースもあります。
※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
瞑想家・ヨガ指導者
1976年生まれ。ネパール出身。代々続く伝統的なヨガ道場に生まれ、9歳からヨガを本格的に始め、15歳で王族や上流階級の人々への指導を開始。ヨガとアーユルヴェーダを学び、22歳のときハタヨガの博士号を取得。世界20カ国でヨガ・瞑想を指導したあと2003年に来日し、ヨガの振興に尽力。2008年にニーマルヨガ白金台スタジオをオープン。2019年にメディテーションテックベンチャーのスワル株式会社を設立し、自身が開発した「ニーマルメソッド(R)」による瞑想講座や、ラージャヨガとハタヨガをベースにした「ニーマルヨガ」などの講座を開催。2024年10月東京・銀座にオープンしたアーユルヴェーダの叡智を基にし、心と身体の真の健康と究極のアンチエイジングのためのオーダーメイド施術プログラムを施す「THE HUNDRED WELLNESS SALON」の監修も行う。多くの著名人や経営者をはじめ、人生における本質の学びや健康を求める人から支持を得る、いま日本で最も人気のある瞑想家・ヨガ指導者のひとり。
ホームページ https://www.suwaru.co.jp/
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