実業家イーロン・マスク氏は2022年、米電気自動車(EV)大手テスラの新型スポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」について、ウォール街に野心的な生産目標を示し、同社はその達成のためにテキサス州オースティンの工場で生産を増やしていた。しかし当時、環境問題が彼の計画を狂わせる恐れがあった。モデルYの部品に成型される金属を溶かす同工場の巨大な鋳造炉への扉が閉まらなかったため、有害物質が大気中に排出され、作業場で働く従業員の体感温度はセ氏約37.8度にまで上昇していた。塗料や油、その他の化学物質を含む、生産工程で出た有害な汚染水も、未処理のまま市内の下水道に流れ込んでいた。これは州のガイドラインに違反している。
「地球を救う」マスク氏のテスラ工場、地球を汚染
元従業員の証言で環境問題巡る規制反対の考え方が明らかに
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