さあ行くぞ。ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスに復帰するのはまだ2カ月先だが、同氏は既に自分の政治と外交政策の目標を達成するための万能の手段として関税を振りかざしている。市場はそれに慣れなければならないだろう。経済・戦略面の混乱に関係なく、これがトランプ政権2期目のやり方になるのだから。トランプ次期大統領は25日、ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルへの投稿で、メキシコとカナダからのすべての輸入品に25%の関税をかけ、中国からの輸入品には10%の新たな関税を課すと約束し、一斉攻撃を行った。トランプ氏はカナダとメキシコに対する関税について、「この関税は、薬物、特にフェンタニルと、すべての不法移民がわが国への侵略をやめるまで有効であり続ける!」と述べた。
【社説】関税を振りかざすトランプ氏
輸入品に課税の脅し、外交に加え国内政策でも万能な手段に
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