11月5日の米大統領選での圧勝から間もなく、ドナルド・トランプ氏は自身の第2次政権の政策を実行するチームの指名を始めた。彼が選んだ顔触れを見ると、米政府に変革をもたらしたいという願望があらわになっている。変革は多くの場所で必要とされている。指名された人々について以下に概説する。ウォール・ストリート・ジャーナル論説委員会によれば、彼らは「適」「不適」「劣悪」に分類される。  トランプ氏が最初に選んだ人々の一部は、第1のカテゴリーにまさに当てはまる。例えばノースダコタ州のダグ・バーガム知事が内務長官に、石油サービス会社リバティ・エナジーのクリス・ライト最高経営責任者(CEO)がエネルギー長官に指名された。米国の化石燃料資源を閉じ込めることを主要目標にしてきたバイデン政権当局者たちとは異なり、両氏はエネルギー市場の仕組みを理解している。もう一つの有益な人選は、プロレス団体WWEの元CEO、リンダ・マクマホン氏を教育長官に指名したことだ。教育長官は、連邦政府の官僚機構や教員組合などの特定利益集団に闘いを挑むことが求められる。マクマホン氏はそうした任務にうってつけの人物だ。トランプ氏が連邦通信委員会(FCC)委員長に現職委員の一人であるブレンダン・カー氏を指名したのも、良い選択だ。カー氏は無線周波数帯域を開放し、ブロードバンドの認可手続きを簡素化する一方で、FCCの中核的任務を引き続き重視するだろう。