米連邦政府の歳出に対するイーロン・マスク氏の影響力は、同氏のビジネス帝国に関係する規制の策定に関わるホワイトハウスの予算局を通じて及ぼされることになる。ドナルド・トランプ次期米大統領は、電気自動車(EV)大手テスラと宇宙企業スペースXの最高経営責任者(CEO)を務めるマスク氏と、大統領選に立候補したバイオテクノロジー起業家のビベック・ラマスワミ氏に対し、歳出削減の方法を提言する「政府効率化省」(DOGE)を新設するよう要請した。マスク、ラマスワミ両氏はDOGEについて、連邦政府の歳出を分析し、規制実施の指針を示すホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)と緊密に連携することになると述べている。両氏は11月20日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への寄稿で、「われわれは特に、新法を制定するのではなく、既存の法律に基づく大統領令を通じて変革を進めることに重点を置く」と述べた。
マスク氏「政府効率化省」は予算局頼み 利益相反も
テスラとスペースXの事業を監督する連邦機関に対しても、OMBは影響力を持つ
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