【ヨガの教え】ネガティブ思考が止まらないときは？

あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか？
いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。
世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』（ダイヤモンド社）では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。

私たちはみんな、ネガティブとポジティブ両方の波動を持っています

　自然界では、すべてのものが波動を持っています。
　植物も動物も、人間が作り出した機械でさえも、固有の波動を持って、それを発しています。

　波動は目に見えないので想像しにくいかもしれませんね。ラジオの周波数を例にとるとわかりやすいでしょうか。

　周波数とは波動を数値化したもので、ヘルツという単位で示されます。ラジオ放送はラジオ局が占有している周波数を使って電波を飛ばしています。ラジオは、ラジオの周波数をあなたが聴きたいラジオ局と同じ周波数に合わせることで、音声が聞ける仕組みです。
　ラジオ局とあなたのラジオの周波数が同じになってはじめて、音声をキャッチできるのです。

同じ波動を持った人を引き寄せることができる

　これを人間の波動に置き換えて考えてみましょう。
　それぞれの人が持っている波動は、ラジオの周波数のように数値化することは難しいですが、ラジオ局の周波数とラジオが同じ周波数になると音声が聞こえるように、近い波動を持っている人同士は、互いに響き合います。

　あなたがイライラしていれば、イライラした人を引き寄せ、あなたが不安なら、不安な人を引き寄せます。
　その結果、あなたのイライラや不安はさらに増幅するのです。ネガティブな思考はネガティブな思考を引き寄せてしまうのです。

　逆に、あなた自身がポジティブな波動を持っていると、ネガティブな思考と共鳴しないので、近くで誰かがイライラしていても、不安を抱えている人がいても、あなたにはまるで影響しません。
　しかもポジティブな波動を発していると、同じ波動を持った人を引き寄せることができるので、ポジティブの上昇スパイラルに入れます。

ネガティブな思考しか持ってない人はいない

「自分がポジティブになればいいのはわかるけど、ポジティブになれないから困っている」ということもあるでしょう。
　でも、ちょっと考えてみてください。あなたは1日中ずっとネガティブですか？ そんなはずはありません。

　ネガティブな思考しか持ってない人はいないし、
　ポジティブな思考しか持ってない人もいないのです。

「仕事がつらくて、会社にいるときはネガティブ思考だけれど、家に帰ったら家族に優しくなれる」とか、「友だちと会っているときだけはポジティブになる」「好きなことに没頭しているときは楽しくてしょうがない」ということがあると思います。

　ひとりの人のなかに、ネガティブもポジティブもあるのです。

自分に自信を持つことはとても大切

「自分はネガティブだから、何をやってもポジティブにはなれない」とは思わないでください。
　自分のなかにあるポジティブな気持ち（食べているときはしあわせ、音楽を聴いていると元気になる、スポーツするのが楽しい、ヨガや瞑想が好き、推し活が大好き、子どもの笑顔を見るとしあわせを感じるなど）を見逃さずに持ち続けていれば、ポジティブな波動は必ず広がっていきます。

　ポジティブになれる行動を増やしたり、ネガティブな気持ちになったら楽しかったことを思い出したりして、自分がポジティブな気持ちでいる時間を増やす工夫をすればいいのです。

　自分に自信を持つことはとても大切なことです。自分を信じて行動できれば、どんなこともできるからです。

※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。