世界最大の鉱山会社の一つが米国でがらくたや古い携帯電話、ごみの埋め立て地を掘り起こしている。エネルギーの転換やデータセンターブームで必要とされている銅があるからだ。97年の歴史を持つスイスの資源大手グレンコアの銅製錬所はカナダの亜寒帯林にある。外には破砕された携帯電話や自動車、使われなくなったコンピューター用のケーブルが9メートルほどの高さにまで積み上げられている。これらのスクラップはここで銅精鉱と一緒に溶かされ、新たな金属板になる。この銅製錬所では以前から古い電子機器を原料の一部に使用してきたが、最近はグレンコアを含む銅生産会社がスクラップにまで手を伸ばし、リサイクル能力の拡大に多額の資金を投じている。
新電化時代、必要なのはガラクタ
カナダのケベック州で、資源大手グレンコアが米国の電子ごみを宝に変えている
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