「枯れない好奇心は、野外体験で育つ」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の書籍『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【枯れない好奇心の育て方】をお届けする。
枯れない好奇心→野外体験で育つ!
魚釣り、虫取り、天体観察、動物とのふれ合い、化石発掘体験、砂金取り体験など、野外での体験機会を多く作ることで、子どもの「好奇心」を刺激することができます。
野外活動や自然相手の活動は「自分の思い通りにならないこと」ばかりです。どれだけ準備しても正解にたどり着くとは限らない「答えのない問題」に取り組むことが、好奇心をくすぐるのです。
たとえば魚釣りに行くと、仕掛けやエサを綿密に準備しても、一匹も魚が釣れないことが多々あります。この経験を通して子どもは「どうしたら魚が釣れるのか?」を考えるようになります。
エサや仕掛けを変えてみる、釣る時間を変えてみる、釣る場所を変えてみる、釣り方を変えてみる、そんなトライ・アンド・エラーを繰り返す中で知識と技術を向上させ、成功に近づいていくことができます。
さらに、魚釣りを極めたいという気持ちから、魚の生態(どんな場所にすみ、どんなエサを食べ、どんな行動をするのか)について勉強したり、自然の仕組み(川や海の地形、潮流、気候の影響など)についての見識を深めるなど、ごく自然に「生物学」「環境学」「気象学」などへ関心が向くわけです。
また、昆虫採集をしたり、古墳や遺跡などの発掘体験をしたり、砂金取り体験をしたり、鍾乳洞や洞窟で鉱石や宝石探しをするなど「ハンティング系の野外活動」もおすすめです。
「活発で社交的」「じっとしていることが嫌い」「何かをして動いていないと気が済まない」こんな子どもはパフォーマー気質かもしれません。パフォーマー気質の子どもはこのような「宝探し」に夢中になることが特に多いのです。
夢中で昆虫や砂金や宝石を探す中で、集中力や観察力が培われることはもちろん、昆虫や地質や鉱石についての知識が身につきます。
正解のない自然を相手にすることで、自分で考え、予測して、未来を切り開いていく力が無理なく育つのです。
最近は自然体験キャンプや山村留学体験キャンプなど、親元を離れ、集団生活が体験できるプログラムが増えてきました。長期休暇中に子どもを遊ばせておくだけではもったいない。小学校高学年からは長期休暇を利用して、子どもを一回り成長させる自然体験キャンプへの参加を検討してみてはいかがでしょうか?
いつもの学校とは異なる仲間たちとの共同生活を体験できる自然体験キャンプは、好奇心を刺激し、コミュニケーションスキルを伸ばし、行動力や演出力をさらに高める絶好のチャンスです。
「わが子の気質を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。
「天才気質」「研究者気質」「商人気質」「パフォーマー気質」「共感者気質」のうち、わが子のタイプはどれなのか…?カンタンな診断でスッキリ判明します!
さらに、5タイプ別に、【学力の伸ばし方】【学校・習い事の選び方】まで徹底解説!気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!
拡大画像表示
子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。