奇跡は自分のなかにある、だから生まれ変わりさえすれば、きっと人生の逆転劇を起こせるに違いない――。「やればできる!」と思考が変わる話題のベストセラーが日本に上陸。31歳、一度は人生をあきらめた著者が再起できたのは、古今東西の成功者たちが持つ「6つのマインド」にあった。3000冊を超える本を読み、抽出された「プラス思考」「決断力」「切実さ」「愚直さ」「謙虚さ」「根気」を武器に、一度しかない人生、「なりたい自分」になる方法を1冊に凝縮。新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から成功につながるノウハウを紹介する。
場所を変える、環境に変化を与える
試験勉強を長く続けている人や、会社員を長くやってきた人の場合、マンネリに陥って自分の能力を100%発揮できないことがよくあります。マンネリを避けるためには、自分を意図的に不慣れな環境に置いてやる必要があります。
集中できないときは、場所を変えたり、環境に変化を与えるなどしてみましょう。散歩をして自分を新しい状況に置くこともマンネリを避けるのに役立ちます。作家が散歩や旅行を好むのもそのためです。
創造性は、見慣れたものを新しい視点から見ることから始まります。ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したのも、見慣れたものを新しい目で見たからです。「見慣れないものに驚かないのが大人、見慣れたものにも驚くのが子ども」という言葉があります。哲学者のニーチェが『ツァラトゥストラかく語りき』で、子どもを人間の精神の最終段階と規定したのも、子どもの「創意性」のためではないでしょうか。
誰でも時間が経てば、慣れにどっぷり漬かります。ですが、子どもの目、旅行者の目で世界を見つめれば、慣れからくる落とし穴を避けることができるでしょう。
(本記事は、『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から抜粋、一部編集したものです)