「出したくないなら出さなければいいじゃん」というのが私の考え方ですが、そうはすっぱり割り切れない場合もありますよね。ですが儀礼的に出している年賀状ほど、シンプルライフにそぐわないものはありません。

 今年は年賀状を出す前に、自分の人生における「年賀状」の存在意義について考えてみてはいかがでしょうか。

・毎年、義務感のみで出している
・年賀状のやりとりが何年も続いているだけで、相手の顔すら思い出せない
・毎年印刷した年賀状を出していて、一言添えない自分に罪の意識を感じている
・「年賀状を出す習慣なんて、なければいいのに」とひそかに願いながら書いている
・「しょっちゅう会社で会っているのに、なぜわざわざ年賀状を出さなければいけないんだろう」と疑問に思っている
・「ふだんよく会っているのに、なぜわざわざ年賀状で近況を知らせなければならないのだろう」と思っている
・もらった年賀状が捨てられず、処分や整理の方法に困っている
・暮れはすごく忙しくて、物理的に年賀状を出すのが負担になっている
・老眼が進みすぎて、年賀状なんて書くのも読むのもいやだ
・年賀状に発生する料金(葉書代、切手代、印刷代など)を出す余裕がない

 これらにあてはまる場合は、年賀状を思い切ってやめてみるのも一案です。

 今年は出すけれど、「シンプルライフにしたいから、来年からは年賀状を出しません。これは最後の年賀状です」と宣言するのはいかがでしょうか。

 対面や電話やSNSなど、どのような方法でもかまいません。思い切って伝えてみれば、いろいろな反応があると思います。

「じつは私も出さないことにしたんです」とか「私も常々やめたかったから、出すのをやめます」と申し出る人は意外に多いのではないでしょうか。

少なくとも規模を縮小できないか?

 年賀状を出すのをやめることができない人も、出す相手を大幅に減らすことはできます。規模の縮小です。出す人数を減らせば、金銭的にも、体力的にも、時間的にも負担が減ります。次のような人たちには出さない、と決めてみてはいかがでしょうか。