米ゼネラル・モーターズ(GM)は、傘下クルーズのロボタクシー(自動運転タクシー)事業を廃止した。事業拡大に必要な時間とコストに加え、自動運転技術を手掛ける他社との競争激化を理由としている。GMは10日、自動運転技術に関する戦略を見直し、ドライバーの運転をアシストする先進的な運転支援システムの開発を優先する計画だと明らかにした。同社は、完全自動運転の個人向け車両の開発は今後も続けると言及。いわゆる「ハンズオフ・アイズオン」運転機能の開発をさらに強化していくという。また傘下のクルーズとGMの技術チームを統合し、自動運転と運転支援の開発を進める計画だと明らかにしている。同社は、提案された計画が完了すれば、年間10億ドル(約1520億円)以上の支出削減が見込まれるとしている。計画は2025年上半期に完了する見通しとなっている。