トップは16年連続の北海道
千葉県が若い世代に支持を得る
まずは、ランキング上位の都道府県を見てみよう。
2024年版の「都道府県『観光意欲度』ランキング」の1位に選ばれたのは、北海道(70.9点)。2009年から16年連続でトップの座を守り続けている。
2位は京都府(60.6点)、3位は沖縄県(59.6点)、4位は福岡県(54.6点)、5位は東京都(53.2点)が続いた。
ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「北海道は16年連続で1位を誇り、その魅力は圧倒的。『ぜひ行ってみたい』と回答した人は53.1%で、他の地域よりも観光意欲度が高いことが特徴である。特に札幌市や函館市、小樽市といった主要観光地の人気が高く、地域ごとの差別化に成功している」と分析する。
また、函館市出身のアーティストであるGLAYの影響など、地元出身の著名人の活躍が観光をさらに後押ししており、地域全体で観光を盛り上げているといえる。
一方、前年から順位は下げたものの、若い世代からの支持を集めたのが19位の千葉県(44.1点)。千葉県に対する20代と30代の観光意欲度が高く、「ぜひ行ってみたい」と考えている20代は32.9%、30代は33.5%という結果を得た。70代以上では19.3%、60代は21.6%、50代は20.9%となっており、世代ごとに差があることが分かる。
田中社長は、「ディズニーランドやアニメのラッピング列車、千葉モノレールなど、ユニークでおしゃれな“映えスポット”が豊富で、都会的な魅力も感じさせる。また、幕張メッセ周辺のビル群から車で数十分の距離には自然豊かな場所が広がり、そのギャップにも人気がある」とコメント。