「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「自己肯定感を上げる習慣」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

子どもは「ほめられたい」
つい小言を言ってしまう、朝食タイム。
小学三年生の息子の食べ方が汚く、お茶碗にご飯粒が大量に残っている。汁物もこぼすし、おかずも切れはしがお皿に残っている。
もちろん顔にも服にもご飯粒がたくさんついている。
「もうちょっときれいに食べてよ」
「残さずに食べてほしいんだけどな」
何百回言っても、いっこうに改善される気配がなかった。
そこで作戦を変えてみた。
「お母さんってえらいなー! ほら、こんなにきれいに食べられるんだもん」と言いながら自分のお茶碗を見せる。
「ピカピカで気持ちいいな! 作った人も喜ぶだろうな。あ、私か!」
そうやってニコニコしていたら、息子が「ぼくだってできるよ」と言ってご飯粒を集めて食べ始めた。
「え? できるの?」
もくもく…
「ほら!」
生まれて初めてというくらいきれいに食べることができた。
食べ終わった食器を眺める気分のいいことといったら。朝から本当に嬉しくなって、親子でニコニコと一日をスタートできた。
そして、なんだか「ありがたい」という気持ちがわいてくるのだった。
すべて「当たり前」ではない
よく考えてみると、「きれいに残さずにご飯を食べる」ことは当たり前ではない。
私が今それをできるのは、健康で、ちゃんと手が使えるからだし、ゆっくり食事をする時間があるからだ。ありがたいなと思う。
感謝して、楽しく食べて、自分をほめていれば子どもたちはそれをマネするようになる。ああしろこうしろと小言を言うよりも気分が良く、効果的でもあるようだ。
自分のことも「ほめてみる」
『人生は「気分」が10割』の中で、気分を整える習慣の一つとして「いつもの『当たり前』から自分をほめてあげる」ことが紹介されている。
例えば、ご飯を食べすぎてしまったとき。カロリーオーバーしたと自分を責める人は多いけれど、おいしくご飯を食べられた自分をほめる人は珍しい。
だけどそれが子どもの話だったりすると、「ご飯をたくさん食べてえらいね~」なんてほめてあげたりするだろう?
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.191)
「ごはんをきれいに食べる」「おいしく食べる」なんて普通のことはほめるに値しないと思ってしまうが、むしろそれがいいのだ。
当たり前だと思っていることこそ、あえて感謝したりほめたりすれば幸福感が増す。
そのことが人生の満足度を高め、さらに大きな幸せを呼び込んでくれるから。
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.191)
早速、ご飯をおいしく食べた自分をほめてみてはどうだろうか?
朝、ちゃんと起きた自分、仕事をした自分、本を読んだ自分など……、ほめることはたくさんありそうだ。
(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。