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8月23日、いよいよ夏の高校野球の「決勝戦」が行われる。今年の出場校は春夏連続出場が11校、2年連続出場が16校など、令和以降に甲子園出場経験のある学校が多い。そこで、本記事では都道府県別に甲子園に出場したことのある高校の割合を調べてみた。「甲子園に出やすい県」(トップ)「甲子園に出にくい県」(ワースト)はそれぞれどこなのだろうか?(野球史研究家 森岡 浩)

2025年夏の甲子園、春夏通じて初出場の学校は5校だけ

 今年夏の甲子園大会は初めて夕方から開催され、開幕試合は1試合のみ。その後も4日間は日中の暑い時間帯には試合が行われなかった。各地の地方大会でもクーリングタイムが定着し、決勝の開始時間を変えるなど酷暑対策が実施された。

 今年は春夏通じて初出場の学校が5校あったものの、久しぶりの出場は少なく、春夏連続出場が11校、2年連続出場が16校など、令和以降に甲子園出場経験のある学校が多数を占めている。つまり、いつも決まった学校ばかりが出場しているような印象がある。

 そこで、都道府県別に、甲子園に出場したことのある学校の割合を調べてみた。

過去に1回以上甲子園出場経験がある学校は、1080校ある

 これまでに春夏1度でも甲子園に出場したことがある学校は、国内の学校に限定しても1080校ほどになる(数え方によって多少変わる)。この他、戦前には満州・朝鮮・台湾といった外地の学校も参加していた。

 さらに、この約1080校の中には、青森師範や秋田師範といった旧制の師範学校(現在は大学に昇格)のように制度上今では地方大会には参加できない学校や、廃校となった駒大岩見沢高(北海道)や飯塚商(福岡県)、学校は存続しているものの野球部が廃部となったPL学園高(大阪府)も入っている。