米株市場は天井に近づいている感覚がある。ただし科学的根拠はなく、読者自身が判断する必要がある。市場に問題が差し迫っているのではないかと筆者に思わせる要因を以下に挙げる。もしかすると株価の調整か、もっと大きな何かの始まりかもしれない。少なくともこれから多少の波乱はありそうだ。 どこもかしこも強気派ばかり。どこもかしこも強気派ばかり。弱気派は見当たらない。これはセンチメントにも、各種調査にも、筋金入りの弱気派の降伏にも表れている。 シティグループのレブコビッチ指数によると、センチメントは「euphoric(陶酔状態)」にある。このインデックスは多くの指標を組み合わせたもので、投資家がこれほど前向きなのは過去に2度のみ、すなわち新型コロナウイルス収束後に起きた特別買収目的会社(SPAC)・大麻・グリーンバブルと1999~2000年のドットコムバブルしかないことが分かる。