海外・国内旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「【横浜市の意外な顔】近代化の舞台『鶴見区』に存在した、2つの歴史的事実とは」です。横浜市を深掘りする『地球の歩き方 横浜市』の執筆者が、同書で書ききれなかった日本近代化の歴史的舞台となった現・鶴見区の「花月園」と「生麦事件」のストーリーを紹介します。(写真・文/ケイタブラジル KTa☆brasil、写真資料協力/鶴見歴史の会、監修/地球の歩き方)
横浜市民ならずとも興味深い、鶴見の国際的な歴史と文化
歴史の教科書でもおなじみ「生麦事件」で知られる旧東海道沿いの横浜市鶴見区の生麦(現:岸谷)。ここで私は産湯に浸かり、近所の歴史ある杉山神社でお宮参りをさせていただいた。
歩いて数分の距離にある「旧:三笠園(現:岸谷公園)」の名残であるプールで生まれて初めて泳いだが、そこが皇族の朝香宮鳩彦王も訪れ、オリンピック予選も行われた日本近代水泳発祥の地だったとは子供の頃は思いもよらなかった。そのすぐ横には故アントニオ猪木さんの生家があった事も、大人になり猪木家と奇遇にも関わる事になってから知った。