11月のある夜、米ニューヨークのマンハッタン島南端の地区に「星に願いを」の調べが響いていた。米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが就航させる最新クルーズ船がハドソン川を南下し、母港のフロリダ州に向かうところだった。同社のボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)はその前夜、全長1119フィート(約341メートル)の「ディズニー・トレジャー」号の命名式に臨んだ。1000機のドローンが空中でシャンパンボトルの形を描いた。この船のために書き下ろされた曲をポップ歌手のジョーダン・スパークスさんが熱唱する中、ドローンの一群は「アラジン」や「リメンバー・ミー」、「モアナと伝説の海」といったディズニー映画のイメージに次々と形を変えた。
ディズニーがクルーズ船事業を拡大する理由
2031年までに7隻が新たに就航、テーマパークが近くにない東南アジアにも照準
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