※注:この記事には遺体の写真が含まれます12月17日午前6時過ぎ、ロシアの首都モスクワの住宅街で、朝の静寂を突き破る爆発音が鳴り響いた。スクーターに仕掛けられた爆弾が爆発し、軍の高官1人が死亡した。現場写真には、血のにじんだ雪の上でうつぶせに横たわる高官の姿が映っていた。安全だと思うな、たとえ国内にいても――それはウクライナからのメッセージだった。殺害されたのは、ロシア軍の放射線・化学・生物防護部隊を率いるイーゴリ・キリロフ中将だ。ウクライナの治安・情報機関は、ロシア側の要人を殺害する作戦を強化しており、今回の攻撃はその一環だった。作戦の狙いは、戦争をロシア国内に持ち込み、同国の指導者たちへの直接的な代償を高めることにある。