紅海を航行する商船に対し、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃が相次いでいる。米国やその同盟国による数百回の攻撃に加え、米海軍の艦隊が紅海に展開しているにもかかわらず、同組織はイスラエルへのミサイル発射も継続している。ガザのイスラム組織ハマスやレバノンのヒズボラ、失脚したシリアのアサド独裁政権など、その他の親イラン派勢力は少なくとも現時点では戦闘を停止。だが米政府からテロ組織に認定されているフーシ派は、世界貿易に混乱をもたらし続け、数十億ドルの損失につながっている。フーシ派はイスラエルがガザでの戦闘を停止するまで攻撃は止めないとしており、海運各社は貨物を迂回(うかい)するか、ミサイルやドローンに立ち向かわなければならない状況に置かれている。