1位はネイルチェーンのコンヴァノ
平均年収307.5万円
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを基に、東京都に本社がある上場企業を対象として「年収が低い会社ランキング2024【東京】」を作成した。単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。
早速、ランキングを確認していこう。
1位はコンヴァノで、平均年収は302.8万円だった。コンヴァノは「FAST NAIL(ファストネイル)」などのネイルサロンをチェーン展開する企業で、従業員数は424人。ネイルサロンということで従業員は女性が多く、平均年齢も27.3歳と若い。同様のランキングの23年版でも1位で、平均年収は307.5万円だった。5万円近く下がってしまったことになるが、従業員数が増え、平均年齢は下がっているので、仕方ない一面もあるだろう。
2位は、ジンジブで、高校生の就職を支援する「ジョブドラフトNavi」など、高卒就職の採用支援を中心とするサービスを行っている。24年3月に東京証券取引所グロース市場に新規上場(IPO)したばかり。平均年収は約327.3万円。従業員数は161人、平均年齢は29.8歳と若い会社だ。
3位はアイフリークモバイルで、平均年収は331.5万円だった。2000年設立で、スマートフォン向けコンテンツの企画・開発などを行うコンテンツ事業と、ウェブコンテンツの制作やシステム開発の受託および人材派遣を行うコンテンツクリエーターサービス事業という二つの事業を手掛けている。従業員数は260人、平均年齢は31.0歳。
4位はサマンサタバサジャパンリミテッドで、平均年収は332.9万円。バッグや雑貨、アクセサリーのブランド「サマンサタバサ」が2000年代に一世を風靡(ふうび)した。しかし近年は人気が低迷し、24年2月期まで8期連続の最終赤字を計上。24年7月に紳士服のコナカに完全子会社化され、経営再建を進めている。従業員数は920人で、平均年齢は32.8歳。なお、サマンサタバサジャパンリミテッドは、6月27日付で上場廃止をしているが、本ランキングの対象期間中は上場していたため、ランキングに掲載している。
5位は警備業の共栄セキュリティーサービス。交通誘導警備で創業した企業で、平均年収は341.5万円、従業員数は624人で平均年齢は34.5歳。要人のボディーガードや、各種イベント(近いところでは東京オリンピック・パラリンピックなど)の人的警備を行っている。
国税庁が9月に公表した23年分の「民間給与実態統計調査」によると、平均給与は460万円で、前年から0.4%増加した。平均給与の増加は3年連続。男女別に見ると、男性は前年比0.9%増の569万円で、女性は同0.7%増の316万円だった。
ランキング完全版では、1000位まで掲載している。460万円を下回っている会社は何社あるのか、詳しくはそちらを見てほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部)