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管理職の仕事と聞くと、会議や資料作成、部下のマネジメントを思い浮かべる人は多いだろう。しかし、JR九州を率い、「ななつ星 in 九州」など数々の挑戦を成功に導いた唐池恒二氏は、リーダーに求められるのは机上の仕事ではなく「歩くこと」だと言う。鉄道事業本部営業部長時代、自ら半年で103駅を巡る目標を課し、現場と地域を徹底的に歩いて見えてきたものとは何か。管理職の本質を語る。※本稿は、JR九州相談役の唐池恒二『夢みる勇気』(リベラル社)の一部を抜粋・編集したものです。
鉄道事業部営業本部長に就任した時
自らに課したノルマ
外食部門の指揮を執ったあと、鉄道事業本部営業部長という、長ったらしい名前の仕事に就くことになりました。営業部長というのは、駅のことならほぼすべてのことに関わっています。駅の収入管理、駅長はじめ駅社員の人事関係、駅設備の管理、接客サービスなど多くのことを所管しています。
ここでも私の大事な仕事は現場まわり、すなわち駅を見てまわることです。外食事業時代に時間を見つけては店舗まわりをしたように営業部長としても駅まわりを最優先の仕事としました。就任時に自分にノルマを課しました。
「駅長のいる駅は半年以内にすべてまわる」
簡単にノルマを決めてしまいましたが、いざ駅まわりをはじめてみるとこれがなかなかたいへんなことだとわかりました。
JR九州にはおよそ600の駅があり、そのうち駅長がいる駅は当時103駅です。それらの駅がひとつのエリアにまとまってあるわけではなく、北は門司港駅から南は指宿や枕崎まで、線路延長約2000キロの中に点在しているのです。
本社のある博多駅から出発しても、1日でまわれる駅はせいぜい数駅で、遠方になると、駅長のいる駅がぽつんぽつんと離れていてひとつかふたつの駅しかまわれない日もけっこうあります。







