「TikTok(ティックトック)難民」を自称する人たちがいる。彼らの駆け込み寺となっているのは、米国で存続の危機にひんしている動画投稿アプリ「TikTok」よりはるかに中国色が強いアプリだ。米連邦最高裁判所の判事が10日、米国でのTikTok閉鎖につながる法律に肯定的な姿勢を示したことを受け、中国のソーシャルメディア・プラットフォーム「小紅書」に米国のTikTokユーザーが殺到した。中国当局者が米著名実業家イーロン・マスク氏へのTikTok売却を検討していると報じられても、流入は止まらなかった。TikTokユーザーが求めていたのは避難所か、目前に迫っているかもしれないTikTok禁止に抗議する手段だ。中国語を話せないのは問題ではない。