まずはセリフを叩き込むというプロセスが全ての出発点だと思っています。セリフを完璧に覚えた上で、役柄の気持ちや背景をどう表現するか深く考える。共演者とのやり取りの中で生まれる感情や、自分が見せたいと思う細かい部分を追求するのも大事にしています。
実は、そういうこと自体は得意ではないんですよ。だけど不思議なもので、続けていると楽しくなってくる。細かい部分を追求するのが、面白くなっていくんですよね。ハマるとどんどん夢中になって、没頭していくようになる。
一方で、自分に余裕がないと煮詰まってしまうこともあります。頭で考え過ぎず、感覚で演じることで新しいものが生まれることもある。そこにたどり着くまでのプロセスが苦しいと感じることもありますが、その分やりがいも感じます。
継続は力なり
鈴木亮平のような俳優になりたい
――今後どのようなキャリアを目指していきたいですか。
最近は医療ものの作品をよく見るようになりました。『TOKYO MER~走る救命救急室』(TBS系列)が、めちゃくちゃ面白かったですね。特に鈴木亮平さんの演技が本当にカッコよくて。自分もああいう俳優になりたい、という気持ちが強くなりました。
タイミングや運も関わる仕事だと思いますが、やっぱり大事なのは「続けること」だなと最近改めて感じています。その先に、日本中で知られている作品や、「あれ見ましたよ!」と言ってもらえるような役に出会えたら最高ですね。
『サラリーマン金太郎』が、そんな作品になってくれたらとても嬉しいですし、今後もそういった作品に挑戦していきたいです。