人間関係のスレ違い、どうしたらいい?→『サラリーマン金太郎』のアンサーが納得感しかなかった!(c)本宮ひろ志/集英社 (c)2025映画『サラリーマン金太郎』製作委員会

型破りなサラリーマン、金太郎が令和の時代に帰ってきた――1994年に漫画連載が始まり、これまでアニメ、ドラマ、映画にもなった『サラリーマン金太郎』が再び映画化された。今回の主演は30代の人気俳優・鈴木伸之さん。記事前編では、現代にも響く金太郎の魅力と、映画製作の舞台裏について聞いた。(ライター 池田鉄平)

「人間関係がどんどんズレていくのって…」
何が原因?どうしたら解決できる?

――大人気漫画でこれまでもドラマ化や映画化された『サラリーマン金太郎』の主演に決まった時、どんな気持ちでしたか。

 サラリーマンが成り上がる型破りな物語という大筋は知っていたので、「これは体当たりの作品になるぞ」と覚悟を決めました。僕は今32歳ですが、この年齢で金太郎を演じることで作品にどんな新しい風を吹き込めるか、とにかく頑張ろうという思いがこみ上げてきましたね。

――今回の映画化は、新たな時代背景が加わっています。脚本を読んだ段階と、実際に演じてみて得た感覚の違いはありましたか。

 脚本は原作の世界観をしっかり残しつつ、時代に合わせた新しいバランスで仕上がっているなと感じました。金太郎というキャラクターの型破りさや熱量はそのままに、現代の視点で再構築されているので、新鮮な驚きがあると思います。

 撮影現場では、金太郎が「何を許せないのか」や「どんな信念を持っているのか」を深く考えながら演じました。正直、これでいいのか迷う部分もありましたが、そこは役柄を信じて、金太郎が抱いている思いをストレートに伝えることに集中しました。

――例えば、どんなシーンですか?