型破りなサラリーマン、矢島金太郎が令和の時代に帰ってきた――1994年に漫画連載が始まり、これまでアニメ、ドラマ、映画にもなった『サラリーマン金太郎』が再び映画化された。今回の主演は30代の人気俳優・鈴木伸之。記事後編は、ビジネスパーソンも悩みがちな「締め切りが迫ってくる時の逆境の乗り越え方」など仕事術について話を聞いた。(ライター 池田鉄平)
>>前編『人間関係のスレ違い、どうしたらいい?→「サラリーマン金太郎」のアンサーが納得感しかなかった!』から読む
逆境はどうやって乗り越える?
理想の自分に近づくために日々できること
――『サラリーマン金太郎』の原作者・本宮ひろ志先生と話すなら、どんなことを聞いてみたいですか?
「世の中に対して色々と思うことが多いんですか?」と聞いてみたいですね。作品全体から、そういうエネルギーをものすごく感じます。誰もが「あるある」と思えるような部分を切り取って描かれるところが本当にすごいなと思います。
それから、「金太郎という圧倒的に強いキャラクターはどうやって生まれたんですか?」も聞いてみたいです。どうやって形になっていったのか、とても興味がありますね。
――鈴木さん自身が「金太郎に似ているな」と思うところはありますか?
仕事面で言うと、準備を大切にするところ。何事も準備をしてから取り組むのが好きなんです。日常生活では……僕もサウナが好きなんですよ。サウナ愛だけは譲れないです(笑)。
――今回の役ではどのような準備をされましたか?
物語自体が、右も左も分からない男が東京に出てきて、サラリーマンとして奮闘するけれど、うまくいかないという展開なんです。なので、僕自身も、やったことがない職業を演じながら、金太郎と一緒に物語を進んでいった感覚が強いです。役柄を演じたというよりは、僕自身が金太郎に引っ張られていった感じでしたね。
――金太郎は何事にも果敢に立ち向かいますよね。鈴木さんは逆境に直面した時は、どのように乗り越えていますか?