ベネズエラで拘束されていた米国人6人が31日、解放された。これに先立ち、トランプ米政権のリチャード・グレネル特使が、米国からの強制送還者受け入れを巡り合意すべく異例のベネズエラ訪問を行っていた。解放は同特使によってXで発表された。同氏は解放された米国人らが米空軍機内で笑顔を見せている写真を投稿した。同特使はベネズエラの首都カラカスを訪問していた。2019年以降、ベネズエラには米国の大使館がない。関係者らによると、今回の異例な訪問は、米国側が米石油大手シェブロンなど西側の石油会社にベネズエラでの操業継続を引き続き認める代わり、トランプ氏がベネズエラに民主化への短期的譲歩を求める圧力を緩和する意向を伝えるものだった。独裁的指導者ニコラス・マドゥロ氏は昨年7月の大統領選で勝利したと主張しているが、米国など複数の国は同氏が明らかに敗北したとしている。
ベネズエラで拘束の米国人6人解放、強制送還者受け入れと引き換え
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