投資家グループは、韓国で世界最大級の人工知能(AI)データセンターを建設する計画だ。AIブームの持続性に不透明感が漂う中でも、AI需要は世界各地で盛り上がりを見せている。構想通りに完成すれば、データセンターの総工費は最大350億ドル(約5兆3000億円)。利用可能電力は最大3ギガワットと、米オープンAIとソフトバンクグループ(SBG)が計画するAIインフラ整備事業「スターゲート」のテキサス州の複合施設のほぼ3倍に当たる。建設地は首都ソウルから離れた南西部を予定している。今年前半の着工、2028年の完工を見込む。ストック・ファーム・ロード(SFR)という投資会社の下にまとまった投資家グループがまずは100億ドル、長期的に最大350億ドルを出資する計画だ。SFRは韓国LG財閥の創業者の孫の具本雄(ブライアン・クー)氏と、ロンドンとヨルダンを本拠とするBADRインベストメンツの創業者で最高経営責任者(CEO)のアミン・バドラルディン(Amin Badr-El-Din)氏が立ち上げた。