「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

2011年は、「平成」だと何年?
みなさんは、職場の人や友人と話をしているときに、こういった話になることはありませんか。もしくは、様々な事務手続きをしている最中に聞かれることもあるかもしれませんね。
こういった時に、ついスマホを取り出して、「2011年 平成」や、「2011年 和暦」などと検索をしているのではないでしょうか。
確かにそうすれば答えにすぐにたどり着けますが、スマホを見れない場面もありますし、わざわざ調べるのも面倒ですよね。
実は、「数字に強い人」は、ただ数字に強いだけではなく、その場で瞬時にこの面倒な「和暦・西暦」変換を終わらせてしまう技を知っています。
今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「和暦・西暦変換の方法」を紹介していきましょう。
平成と西暦の変換は「88」がカギ
和暦・西暦変換は、ただの足し算・引き算で求めることができます。
平成の場合は、以下です。
では考えてみましょう。
今回求めたいのは、「2011」年です。ではここから、平成何年かを考えてみましょう。下2桁は11ですね。
111-88=23
とわかりました。つまり、平成23年です。すごく簡単ですね。
一点気をつけたいのは、平成は31年で終わりだということです。31を越えたら、令和ですね。
(なお、令和は西暦の下2桁から「18」を引くと求めることができます)。
こんな面倒な「西暦⇔和暦変換」が、一瞬でできました。こうすれば、スマホを取り出さなくても、頭の中で一瞬で計算ができますね。
「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く
「これは数字に強いって言うより、ただ知っているかどうかの違いじゃないか!」
そう思った方もいるかもしれません。しかし、実はここに「数字に強い人」の基本が詰まっているのです。
数字に強い人は、ただ計算が早いとか、難しい計算が得意なようなイメージがあるかもしれませんが、実は、それだけではありません。
数字に強い人は、「面倒な計算を、どうカンタンに処理するか知っている」人なのです。たとえば、「1,862,348」のような数字が出てきた時、数字に弱い人はそのまま「ひゃくはちじゅうろくまん……」と読み始めますが、数字に強い人はそのまま処理せず、いったん「200万弱」として考えます。
これと、本質は同じです。数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。そうして、本来脳を使うべき「本当に重要な仕事」の質が落ちてしまうのです。
一方、数字に強い人は自分の頭でラクをするために、こういった「面倒な数字をラクに計算する方法」を組み合わせて使っています。知っておくと、より楽しいことに頭を使えるようになりますよ。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)