「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

【平成8年は「西暦」だと何年か?】を5秒で答えられない人は二流。数字に強い“一流”はどう考える?Photo: Adobe Stock

和暦と西暦の変換、すぐにできますか?

平成8年は西暦何年?

みなさんは、こういった「和暦⇔西暦の変換」をしなければならないとき、どのように計算していますか?

おそらく、ここですぐに人に聞いたり、ググってしまったりする人は多いのではないかと思います。

特に、ここで数字に弱い人は、頭が混乱して、フリーズしてしまいがちです。しかし、数字に強い人は、調べたり暗算したりする前に、数字が出てきたら「できるだけ頭を使わず」「一番扱いやすく」するための知識を持っています。

今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「和暦・西暦変換の方法」を紹介していきましょう。

平成は、数字に「88」を足そう

和暦西暦変換は、以下の法則を覚えておくと一瞬で計算できるようになります。

平成→88を足す(100を越えたら、100を引く)

さっそくやってみましょう。

平成8年の場合は、まず88を足します。

8+88=96

「96」と出ました。この96が、西暦の下2ケタになります。つまり、1996年です。
(1896年でも、2096年でもないことはわかりますよね)。

面倒な「西暦⇔和暦変換」が、一瞬でできました。

「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く

「こんなの計算法じゃなくて、ただの暗記じゃないか!」というように感じる方もいるかもしれませんね。

しかし、「数字に強い人」は、こういった「計算や調べ物の面倒を省く方法」を熟知しています。

数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。そうして、本来脳を使うべき「本当に重要な仕事」の質が落ちてしまうのです。

一方、数字に強い人は自分の頭でラクをするために、こういった「面倒な数字をラクに計算する方法」を組み合わせて使っているのです。知っておくと、より楽しいことに頭を使えるようになりますよ。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)