メキシコは、米国が発動した鉄鋼・アルミニウム関税に対して、即時に報復措置を講じない方針だ。クラウディア・シェインバウム大統領は13日、米国による相互関税の動向を見極めるためだと説明した。米国は世界の貿易相手国に対する相互関税を、4月に発動すると表明している。シェインバウム氏は、メキシコ政府が米当局者と電話や対面会議を通じて常時連絡を取り合っており、「真の相互関係」が確保される状況を目指していると話した。米国の決定が相互的でない場合、「メキシコは実質的に米国製品に関税を課していないため、われわれも対抗措置を講じることになる」と述べた。また、一つの措置を発表後、すぐに別の措置を打ち出すことは意味がないとし、「米国が提示するパッケージに基づいて、メキシコ経済を保護し、発展させるための決定を下す」と述べた。