頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

仕事ができない人の特徴。2位は「誰にも頼らず自分でやろうとする」。では、1位は?Photo: Adobe Stock

仕事が遅い人は何が問題なのか

仕事がなかなか進まず、非常に時間がかかると感じている方に向けて、お伝えしたいことがあります。

例えば、コンビニのレジで対応が極端に遅い人と、驚くほど素早くこなす人がいることに気づいたことはありませんか?

同じ作業をしているにもかかわらず、また同じマニュアルがあるにもかかわらず、なぜこのような違いが生じるのでしょうか。

その理由について解説します。

ここで覚えてほしいキーワードは、「デッドライン」「やり方」「訓練(経験)」の3つです。

1. デッドライン(締め切り)の意識

デッドラインとは、「この時間までに終わらせなければならない」「これを逃すと非常にまずいことになる」という期限のことです。

例えば、朝寝坊したときの状況を想像してください。

・友達との待ち合わせに寝坊した場合
・学校に遅刻しそうな場合
受験当日に寝坊した場合

この3つでは、着替えるスピードは明らかに違うはずです。

特に受験当日ともなれば、「この日を逃したら高校に行けなくなる」という強い危機感があるため、普段の何倍ものスピードで準備するでしょう。

これはデッドラインの意識が強く働くからです。

仕事においても同じことが言えます。

例えば、「今日は18時からデートの予定があるので、それまでに仕事を終わらせたい」と思えば、普段よりも作業スピードが上がるはずです。

このデッドラインの意識を常に持てるかどうかが、仕事のスピードを左右する大きなポイントになります。

2. やり方を知ることの重要性

次に、「やり方」の問題があります。

「着替える」という行為は誰でも簡単にできますが、「新規事業の企画書を作ってほしい」と言われたら、どうでしょうか?

どんなにデッドラインを意識しても、やり方がわからなければスムーズに進めることはできません。

ここで重要なのは、「やり方がわからないときは、すぐに頼る」ということです。

仕事が遅い人には、「誰にも頼らずに自分だけで解決しようとする」傾向が見られます。

しかし、効率的に仕事を進めるには、必要な場面で適切に質問し、他者の知見を活用することが不可欠です。

3. 訓練と経験の不足

最後に、「訓練と経験」が不足しているケースについてです。

例えば、社外の人とメールでやり取りをする際、「他の人よりも対応が遅い」と感じることはありませんか?

この場合、デッドラインの意識もあり、やり方もわかっているのに遅い理由は、単純に経験が足りていないからです。

では、どうすればいいのでしょうか?

答えは訓練することです。

仕事が速い人は、単に経験を積んできたからこなせるのです。

また、土日などの空き時間を活用して、メールの文章を作成したり、さまざまなフォーマットを研究したりする人もいます。

こうした自己投資を続けることで、実践の場でもスムーズに仕事をこなせるようになります。

しかし、多くの人はこの自己投資をせず、「仕事の現場でいきなりスピードアップしよう」とするため、結果として仕事が遅くなってしまうのです。

まとめ

仕事が遅い人の特徴と解決策を整理すると、以下の3つに分類できます。
デッドラインの意識が低い → 締め切りを強く意識し、目標を明確に設定する
やり方がわからない → すぐに他者に頼ることで、効率よく解決する
訓練・経験が不足している → 自己投資の時間を確保し、継続的にスキルを磨く

この3つを意識すれば、仕事のスピードを格段に向上させることができます。

ぜひ、今日から実践してみてください!

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)