頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。

仕事ができる人が優先するのは「締め切りが近い」仕事。もう一つは?Photo: Adobe Stock

依存関係のTODOを優先する

TODOを実行するために大事なことは「TODOに期日と優先度をつけること」です。この優先度が非常にやっかいです。

仕事を効率よく進めるための「優先度をつける考え方」をお伝えします。

一般的には「重要である・重要ではない」と「緊急度が高い・緊急度が低い」の4象限でTODOを整理し、優先度をつける方法が紹介されます。

一方で、仕事の優先度は重要度と緊急度だけで整理できないのも事実です。

実際には、以下の点に絞って考えることで、正しい優先度をつけることができます。

仕事を進めるうえで最も重要なのは、会社や上司の期待する期日(締め切り)です。

上司と握った「目的達成に直結するTODO」は、当然優先度が高くなります。

逆に、関係のないTODOは後回しにすることができます。

だからこそ、TODOを整理する前に会社や上司と期日設定をすることは重要です。

複数人がかかわる仕事で、「あるTODOが他のTODOの完了に依存している」場合は、その依存関係を考慮して優先度を決めます。

先に完了しないと他のTODOが進まないTODOは、優先度が必然的に高くなります。

・会社や上司の期待する期日かどうか
・依存関係があるTODO

以上のような点を考慮して、TODOに優先度をつけると効率的に仕事を進めることができます。

たとえば、あるプロジェクトで以下のようなTODOがあるとします。

1:資料を作成し、佐藤課長の承認を得る
2:プロジェクトの概要書をつくり、チームメンバーに説明をする
3:営業計画のスケジュールをつくり、全員のスケジュールを押さえる
4:プロジェクトキックオフ会議資料をつくり、キックオフ会議を実施する

この場合、1で佐藤課長の承認が得られなければ、そもそもプロジェクトが動き出しません。

仮に承認を得られなければ、他のTODOはすべて消化できずに終わる可能性もあります。

これが依存関係です。

個人の経費精算などのTODOは、決められた期日までに行えば問題ありません。

複数人が関わり、依存関係にあるTODOほど優先的に進めてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)