2カ月前にスイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムは欧州を巡る悲観的なムードに覆われていた。欧州の経済と市場は何年にもわたり米国に後れを取っていた。就任したばかりのドナルド・トランプ米大統領は、関税で欧州に打撃を与える一方で国内では減税や規制緩和、安価なエネルギーで経済成長を後押しする姿勢を鮮明にしていた。いつものように、ダボス会議のコンセンサスは間違っていた。会議以降、大西洋を挟んだ両側のムードは入れ替わった。欧州株は好調に推移する一方、米国株は調整局面(10%下落)を迎えた。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は19日、インフレ見通しを上方修正し、経済成長見通しは下方修正した。トランプ氏の大統領選勝利を受けて急騰したドルは下降に転じた。