半導体業界は人工知能(AI)ブームの恩恵を受け、米半導体大手エヌビディアや台湾積体電路製造(TSMC)といった企業の利益と株価は過去最高水準に押し上げられてきた。ドナルド・トランプ米大統領による関税の脅威と世界経済の減速の可能性が高まる中、AI向け以外の分野があまり好調ではないという事実を無視することが難しくなっている。世界最大の半導体メーカーで業界の景気動向を占う存在であるTSMCは17日、業界がAIに過度に依存しているとの印象を強めた。同社は今四半期の力強い売上高見通しを示し、関税で混乱が生じかねないにもかかわらず設備投資計画を維持した。AI向け半導体の売上高は今年2倍になるとの見通しを示した。魏哲家・最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、今後数年間の売上高成長率は年平均で約45%になると述べた。
半導体業界、過度なAI依存があらわに
台湾TSMCは強気の見通しを示すが、関税と貿易戦争が迫り来る
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