米国の名門大学はドナルド・トランプ米大統領の標的となる中、資金調達に奔走している。プリンストン大学は3億2000万ドル(約450億円)の債券を発行し、ノースウェスタン大学は5億ドル、ハーバード大学は7億5000万ドルを調達した。いまのところトランプ氏の標的となるのを免れているイエール大学は、保有する数十億ドル規模の未公開株式の売却を試みている。多くの大学は2008~09年の世界金融危機や新型コロナウイルスの世界的流行以来、このような措置を講じていない。投資コンサルティング会社ファンド・エバリュエーション・グループのグレッグ・ダウリング氏は「ほとんどの大学はパニックに陥っているわけではないが、最悪の事態に備えたいと考えている」と話す。