米国の新たな関税が需要を抑制する中、中国から米国に向かうコンテナ貨物量が引き続き減少している。大手海運会社は輸送量の落ち込みを受けて小型船舶にシフトしているほか、欠航に踏み切る企業も出ている。世界最大手のコンテナ船運航会社5社は、太平洋横断東航のコンテナ予約が少なくとも3分の1減少していると指摘した。全面的な欠航には踏み切っていないものの、積載量が最大1万8000TEU(20フィートコンテナ換算)の巨大コンテナ船から、最大約1万4500TEUのより小規模なコンテナ船にシフトしている。デンマークのAPモラー・マースクは電子メールで「市場環境の変化に対応するため、一部の中国・米国間サービスの需要状況に合わせて大型船から小型船に切り替えるなど、ネットワークを引き続き最適化していく」と述べた。全ての太平洋横断航路は予定通り運航しているという。
中国から米国向けのコンテナ貨物減少、関税が打撃
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