米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は投資でも企業買収でも比類のない実績を残した。ただ、中には大失敗もある。バフェット氏の下でバークシャー・ハサウェイが投資した企業は時価総額で世界上位となり、同氏はバークシャーの成功から恩恵を受けた株主以外にも多くの信奉者を得た。だが自身が指摘しているように、同社を率いた伝説的な60年間に行った全ての投資が、米アップルへの賭けほどうまくいったわけではない。そして同氏の言葉通り、そうした失敗からしばしば貴重な教訓が得られる。バフェット氏の最大級の成功と失敗を見てみよう。バフェット氏は1988年に初めてこの清涼飲料メーカーに投資した時、同社株を長期保有する意向をバークシャーの株主に伝えた。同年の株主宛て年次書簡で、「優れた経営陣を持つ優れた企業を所有する場合、われわれが好む保有期間は永遠だ」と説明していた。