営業職のモーガン・ゲイツさん(28)の一日は卵を6個食べることから始まる。その後、ギリシャヨーグルトと粉末のプロテイン(タンパク質)、ベリーで作ったスムージーを飲み、夕食には450グラムほどの赤身の肉を食べる。大のタンパク質好きであるゲイツさんは、「タンパク質を優先して、その他全てで手を抜いたら、自分が望む体になることが分かった」と話した。ゲイツさんの2匹の犬も似たような食事をしている。3670億ドル(約53兆円)の規模を誇る米国の食品業界もタンパク質に夢中で、シリアルやスナックバーだけでなく、コーヒーやスイーツ、水にも添加している。スナックメーカーのワイルドは鶏の胸肉、卵の白身、ボーンブロス(骨のスープ)からプロテインチップを作った。「プロテイン・パインツ」ブランドのカップ入りアイスクリームには1個当たり30グラムのタンパク質が入っている。カナダ・オンタリオ州に拠点を置くプロテイン・キャンディは1袋当たり14グラムのタンパク質――カップ半分のカッテージチーズを食べて摂取できるのと同じ量――が入っているという鮮やかな色の菓子を発売した。