ドナルド・トランプ米大統領は12日、処方薬価格の引き下げを目指す大統領令に署名した。米国内の医薬品価格を他国並みにする政策をまとめるよう当局に指示した。大統領令は「最恵国待遇」政策を導入し、米政府の支払う薬価を他国並みにする仕組みを定めたい考え。他国の多くは政府がまとめて薬価を交渉する単一支払者制度のおかけで薬価が米国より低い。トランプ氏はこの日、製薬会社の研究開発費を米国だけが負担するのは不公平だと指摘。「米国の患者は実質的に(他国の)社会主義的な医療制度を補助させられている」と話した。米国の医薬品価格は一般的に他国より高い。例えば、医療研究NPO(非営利団体)のKFFによると、糖尿病治療薬「ジャディアンス」30日分の価格が米国で昨年は611ドル(足元のレートで約9万円)だったが、スイスでは70ドル、日本では35ドルだった。
トランプ氏、薬価引き下げへ大統領令に署名
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