12日の米株式市場で主要株価指数が大きく上昇した。だがウォール街は、貿易戦争の勝利を宣言する態勢がまだ整っていない。米中間の貿易摩擦が予想外の緩和を示したことで、ダウ工業株30種平均の終値は前週末比で1100ドル以上上昇した。ナスダック総合指数も4月の安値水準から20%超上昇して新たな強気相場入りした。大手ハイテク株が軒並み上昇したほか、輸送関連株や多国籍企業株も買われた。アマゾン・ドット・コムは8.1%高、ナイキは7.3%高で通常取引を終了した。ダウ工業株30種平均の終値は2.8%高の4万2410.10ドルで、ドナルド・トランプ大統領が全世界からの輸入品に対する包括的な関税を発表した4月2日時点の水準を上回った。ナスダックは4.3%高、S&P500種指数は3.3%高で引けた。
米中貿易摩擦の緩和で米株高、ウォール街は慎重姿勢を堅持
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