米議員らは、製薬大手ファイザーが新型コロナワクチンの臨床試験(治験)結果の公表を2020年の米大統領選が終わるまで待ったかどうかを調査している。下院司法委員会の新たな書簡によると、ファイザー元社員の科学者が実験を「意図的に遅らせる」取り組みへの関与を認めたとする新たな疑惑が浮上した。同委員会は、ファイザーと科学者のフィリップ・ドーミツァー氏に情報提供を求めている。ドーミツァー氏は2024年、転職先の英製薬大手GSKでワクチン治験結果の公表に自身が果たした役割を調査されることへの懸念を同僚に伝え、カナダへの異動を求めたとされている。ドーミツァー氏はその後、自身とファイザー関係者が治験結果の公表を遅らせようとしたことを否定。21年に転職したGSKでの同僚への発言が誤解されたとしている。GSKが24年末、同氏の発言をニューヨーク州の連邦検察に初めて報告したことで、ファイザーによる結果公表のタイミングを巡る調査が始まった。
ファイザーのコロナワクチンで新疑惑、米下院委が調査
有料会員限定
あなたにおすすめ