米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は15日、2020年の新型コロナウイルス禍以降に物価と金利の見通しが大きく変化したことを踏まえ、FRBが金融政策設定の包括的な枠組みの調整を進めていると明らかにした。首都ワシントンのFRB本部でのイベントで「経済情勢は20年以降で大きく変わった。FRBの再検討は、そうした変化の評価を踏まえたものになる」と話した。FRBは現行の枠組みを5年前に導入。今年に入り、再点検に着手した。この見直しがFRBの金利設定の手法に影響を及ぼす公算は小さい。パウエル氏は以前、FRBは8月か9月までに見直しを終え、結果を公表する可能性があるとしていた。この日のパウエル氏の発言を踏まえると、FRBは5年前に導入した主な変更点を撤回しそうだ。
FRB、政策枠組み見直しへ=パウエル氏
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