【語彙力が爆伸び】「わからない単語5%」で読むべき“ちょうどいい本”とは?
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【脳を刺激する】短文なのに語彙力が伸びる読書法「おすすめ本3選」Photo: Adobe Stock

国語力アップに効くのは“ちょうどいい重さ”

精神的な負担が重いような分厚い本は、「10トントラック」に相当します。そして、国語的な負荷が軽すぎる児童向けの本は「箸」に相当します。

短くて論理が複雑な本こそが、適切な重さのダンベルに相当し、国語力を効率的に高めてくれるのです。

「わからない単語5%」が理想の難易度

難しさに関して具体的にいうと、理解できる単語が95%前後、理解できない単語が残りの5%くらいの割合がちょうどいいと思います。

全体の5%なら、理解できない単語があっても読み進められるので、国語力は高められるからです。

短い文章は語彙力のトレーニングに最適

長すぎる本は、読むのに時間がかかるうえ、テーマも同一だと時間当たりの学習量はなかなか多くなり得ません。

短い文章はテーマが絞られていますから、出てくる語彙の傾向も似ているため、知らない単語が5%あっても理解しやすいのです。

短文だけど語彙力を高めるおすすめ本3選

これらを総合して語彙力を高めるためにオススメできる本は、次の3冊です。

『54字の物語』(PHP研究所)
9マス×6行の原稿用紙に綴られた「54字の物語」を収録。子どもから大人まで楽しめる超短編小説

『高校生のための 現代思想エッセンス ちくま評論選三訂版』(筑摩書房)
AI・贈与論・身体・性など現代の肝要な主題を網羅。読解に役立つ脚問・手引き、別冊解答編つき

『かりあげクン』(双葉社)
老若男女、幅広い世代に受け入れられる普遍的な笑い。連載40年以上のロングセラー四コマ漫画

「1冊に頼らない」ことが語彙力アップのコツ

ご紹介した3冊には共通点があります。それは、どれも“短くて負荷がちょうどいい”という点。そして、複数の本を並行して読むことができるという点です。

1冊を無理に読み切ろうとするのではなく、「今日はこれを3ページ」「次はあっちを1章だけ」というように、少しずつ、複数の“刺激”を浴びるように読むことが、語彙力アップの最大のポイントです。

「短くて難しい」を“気軽に”続ける仕組みを作ろう

短文や四コマ漫画、評論文の抜粋などは、「ちょっとの空き時間」に読めて、「少し考えさせられる」という理想的なトレーニング素材です。

朝の10分、通学の電車の中、夜寝る前など、日々のルーティンに組み込むことで、ムリなく語彙力は育ちます。

小さな習慣が、大きな読解力をつくる

語彙力とは、短期間で身につくものではありません。しかし、毎日ほんの少し「考えながら読む」時間をもつことで、1年後には驚くほど文章が読みやすくなっているでしょう。

テストだけでなく、人間関係や将来の仕事にも活きてくる――そんな“言葉の筋力”を、今日から少しずつ鍛えていきませんか?

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。